terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

外国のものが愛される理由

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あと10日でハロウィンです!

が、先月の上旬からすでに

その色に染まっているので今更・・・

という感じがしないでもないですが

 

それでも日本では

なかなか定着しなかっただけに、

これだけ盛り上がるというのは

不思議な感じがします

 

しかしその一方で、

従来からの風習やお祭りが

忘れられていくことへの不安があります

私が子供の頃は、

秋といえばお月見でした

それが今では・・・というわけです

 

舶来物に対する抵抗が

日本人にはありません

むしろ積極的に取り込む傾向が

あるように思います

 

テーマパークなんかがその筆頭

千葉と大阪にある超有名大型遊園地は

言うまでもありませんが、

それ以外にも

ヨーロッパの街並みや万里の長城など、

さまざまな〝外国〟が移植されています

 

ドイツかぶれの私が

批判する資格などありません(笑)

しかし長年にわたって鎖国されていた国で、

このような傾向があるのはなぜかと気になります

 

それがある学術本を読んでいたときに

ふと気づいたのです

じつはこれは神道と関係があるのではないかと

 

古来からあるこの宗教は、

ふだんは意識しないものの

日本の風土に染み渡っていて、

私たちの価値観に影響を及ぼしている、

というのです

そのひとつが

「自分たちの住んでいるところは穢れている」という発想

 

では穢れていない場所はどこかというと、

遥か彼方にある。

 

こういった考え方は世界中にあって、

たとえば西洋では空の上に天国や理想郷があると展開します

 

これが我が国の場合は、

島国という土地柄のせいでしょうか?

海の向こうにあると考えるというのです。

 

だから、

「日本人なのに

 舶来ものを有難がるなんて!」

などと文句を言うのは

正しくないのかもしれません。

 

むしろ日本人だからこそ、

海外にあこがれるのです。