terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

得をさせて徳を積む

 

 

人間には

誰しも損得感情があります

得ができればうれしいし

損はしたくない

 

とはいっても、

世の中は自分の思い通りにはいかない場所

どこかで必ず損をする場面ができてしまいます

 

そこで私は、

無理に得しようとすることをあきらめたのです

 

わかりやすい例を挙げると、

電車の座席がそうです

 

以前の私は、

席が空いていたら必ず座っていました

それが今では空き具合に関係なく

なるべく立って過ごすようにしています

 

こういった考え方をするようになったのは

〝徳を積む〟ことの大切さを知るようになったから

 

たしかに座って移動できたら楽でしょう

しかしそのぶん席を取れないひとが出てしまう

誰かが損をしているのです

 

逆に言えば、

自分が座らなければ誰かが得をする

 

この場合

私は損をしているように見えますが、

じつはそうではない

 

最初から譲っているから損はしていない

むしろ徳を積んでいるというわけです。

 

「なんだ、

 それなら違ったやり方があるじゃないか」と

考えるひとがいるでしょう。

 

まず積極的に席を取り、

それを必要としているひとに譲る方法です

 

この方が

より良いことをした気分になれるでしょう

 

しかし残念ながら

これでは徳を積むことはできません

 

なぜかというと、

お礼を述べられてしまう可能性があるからです

 

善行の見返りは、徳を打ち消します

 

あと、

おせっかいになるケースもあります

席を勧められることに

不快感を覚える方もいるでしょう

 

また必要としているひとが

かならず現れるともかぎりません

 

だから、

表立っていいことをしようとしなくていいのです

 

ひっそりと誰にも知られずに、

相手が得をしそうな機会を作るだけでいい

 

これが徳を積むこつだと思って実行しています

 

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