terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

孤独は楽しい

 

 

イギリス政府が

孤独担当大臣というポストを設けそうです。

日本でも孤独孤立化対策をかかげ、

少子化担当大臣がその任に当たることに。

 

たしかに、

介護が必要なひとが孤立化していたら、

それは深刻な問題。

 

ただ政治としての取り組みは別にして、

孤独をネガティブにとらえすぎている風潮は

気になります。

 

生活に危険や支障がまったくないのに、

孤独を否定するのは行き過ぎではないかと。

 

こう思ってしまうのは、

自分自身がひとりで過ごすのが好きだから

かもしれません。

 

私はある一時期をのぞいて、

ひとりでいるのが苦になったことがないのです。

むしろ、淋しいからという理由で

他人とつるもうとしていたり、

レンタル友達と撮った写真をSNSに上げて

仲間が大勢いるように見せているひとの方が

孤独に見えるのです。

 

私の好きな詩に、つぎのような作品があります。

 

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  一人は賑やか

            茨城のり子

 

一人でいるのは 賑やかだ

賑やかな賑やかな森だよ

夢がぱちぱち はぜてくる

よからぬ思いも 湧いてくる

エーデルワイスも 毒の茸も

 

一人でいるのは 賑やかだ

賑やかな賑やかな海だよ

水平線もかたむいて

荒れに荒れっちまう夜もある

なぎの日生まれる馬鹿貝もある

 

一人でいるのは賑やかだ

誓って負け惜しみなんかじゃない

一人でいるとき淋しいやつが

二人寄ったら なお淋しい

 

おおぜい寄ったなら

だ だ だ だ だっと 堕落だな

 

恋人よ

まだどこにいるのかもわからない 君

一人でいるとき 一番賑やかなヤツで

あってくれ

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結局、孤独とは、

主観的なものだろうと思います。

 

ひとりでいても本人が感じていなければ、

孤独とは言えないのではないかと・・・

 

いかがでしょうか?

 

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