terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

本物の作家とは?

先月起こった「京都アニメーション放火事件」は、

私もたいへん強い衝撃を受けました。

 

死亡者が多数に上ったことと、

犯罪に縁遠いアニメスタジオを襲撃対象になったことが

ショッキングだったのです。

 

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まず最初に断っておきますが、

私自身は京アニのファンではありません。

というか、

この事件まで京アニ作品を観たことがなかったのです。

 

私が知っている〝京都アニメーション〟は、

仕上げの下請け会社です。

アニメが大好きだった十代の頃、

エンディングによくクレジットされていたので、

名前だけは知っていたのです。

 

その後、元請けになったという話は

なんとなく聞いていたのですが、

これほど高い評価を得ている

スタジオになっていたことは

今回の事件で初めて知りました。

 

では、ファンでない私が、

なぜこの事件に関心を持ったのが?

 

その一番の理由は、

「小説をパクられた」という容疑者の言葉です。

 

自己紹介文にも書いているように、

私も小説を書いています。

つまり、

彼は私と同じアマチュア作家と言えます。

 

作家であるということは、

ゼロからモノを作る苦しさを知っている人間であるはずです。

そして、取り組む対象は違いますが、

アニメーターも同じです。

 

〝ゼロからモノを作る苦しさを知っている作家〟が

〝ゼロからモノを作る苦しさを知っているアニメーター〟

を攻撃したという点にたいへん驚いたわけです。

 

もちろん、

現段階で表に出ている情報だけで

すべてを判断するのは危険です。

しかしこれらの話がすべて事実であったとしたら、

到底ほんとうの意味での作家とは呼べない。

 

容疑者が京アニに送ったという小説、

私はすごく興味があります。

まず公開されることはないでしょうが、

可能なら読んでみたいですね。