terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

当たり前こそが、不思議

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人は、生まれてから、

様々なものに惹きつけられます。

 

あるひとは、ピアノを弾くことに惹かれ、

またあるひとはサッカーボールを追いかけることに

夢中になります。

 

ダンサーに憧れるひともいますし、

演技に心奪われるひと、

はたまた絵を描くことに夢中になるひともいます。

 

それがただの趣味で終わるのか、

あるいは将来の職業になったり、

大きな偉業を築いたりするかは、わかりません。

 

しかし、いずれにしても

「ひとによって、これだけ惹きつけられるものが違う」

というところに私は注目しています。

 

「人によって見る夢が違うなんて、当たり前だ!」と

ほとんどの方は思うでしょう。

でも、その当たり前が私には不思議で仕方がないのです。

 

これは夢だけではありません。他人に対しても同じです。

自分にふさわしい結婚相手や仕事仲間、友人も様々。

 

そういったことが、とても不思議に思えて仕方がない——

私は若い頃から(たぶん子供の頃から)ずっと意識していました。

もしかして、自分の考え方はちょっと変なのではないか?

そう思ったこともあります。

 

しかし、40代になってから、

外国のある有名な教育者の著書を読んでいたとき、

こんな一文に出会いました。

 

「人間一人一人の個性の差異は、動物の種の違いに匹敵する」

 

私はこれを読んで、

自分と同じことを考えていた人物がいることを知り、

とてもうれしくなりました。

 

そう、私たちは同じように生まれてきても、

異なる個性を持った特別な存在なのです。

 

そして、じつはそこに、

この世界の秘密が隠されているのではないか?

今では、そう考えるようになりました。