terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

〝少女〟だからこそ・・・

 

 

「あなたの愛読書は何ですか?」

 

そう聞かれれば、私は真っ先にこう答えます

 

「『アンネの日記』です!」と

 

男性である私がこの本を取り上げるのは、

すこし気恥ずかしい気もしますが

しかし感動したのは事実だから、

仕方ありません

 

それ以降、

アンネに関わるコンテンツは積極的にチェック

さらには

「実際にアンネが隠れ住んだ家を見たいっ!」

という目的だけでアムステルダムにまで行きました。

 

しかし、

あるときふとこんなふうに思ったのです。

 

「もしアンネが少年だったら、

 果たしてこれほど惹かれただろうか?」と

 

そもそも男の子だったら

日記そのものを書かないだろうから、

仮定が成り立たないような気がします

 

が、もし仮にそうだったとしたら?

おそらく私は

本そのものに手が伸びなかったかもしれません

 

というよりかそれ以前に、

そもそも出版自体がなかったのではないか?

と思えるのです

 

つまり、

「少女だからこそアンネは有名になったのだ」

と言っても過言ではないような気がするのです

 

 

実際に〝少女〟というだけで人々は関心を惹きつけられます

 

彼女と同じくらい有名な歴史上の人物として、

ジャンヌ・ダルクの名前があります。

火炙りにされて亡くなったのは19歳ですが、

歴史に登場したのは少女時代だと言われています

 

現代でも有名な少女がいます。

スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさん

環境活動家として名を馳せたのは少女時代でした

 

そして日本にも。

北朝鮮拉致問題においてもっとも有名な被害者は、

横田めぐみさんではないでしょうか

 

被害に遭った当時、彼女は13歳の少女でした

それがマスコミに大きく取り上げる一因となり、

世間に衝撃を与えました。

 

はたして彼女たちが少年だったら、

これほどまでに人々の記憶に残ったり

世界を動かしたりする存在になったでしょうか?

 

私はよく自問するのです

 

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ちなみにちょうど今この時期はアンネが亡くなったと思われる時期にあたり、今年は没後77年。もし生きていれば92歳になります。