terra〜物語のガードナー

物語を紡ぎ出すことに人生を費やしているインディーズ作家・多部良蘭沙が、日常で感じたことを綴るブログです。どうぞ、よろしく!

言葉は変わるよ、どこまでも・・・

 

これを書いている今日(昨年の12月1日)

流行語大賞が〝3密〟に決まった!

とのニュースが流れました。

 

新型コロナの流行が始まったかなり早い時期から

流行語大賞はそれ一色になるだろうと

私は予想していました。

なので、とても納得しています。

(ただ大賞はステイホームを予想していたので、

その点では外れましたが)

 

それにしても、

毎年毎年新しい言葉が誕生する

日本語の変化の速さには

参ってしまいます——

 

というのは、

私は小説を書いている人間なので、

その変化をどこまで作品のなかに反映すべきか

迷ってしまうからです。

 

新しい言葉をまったく使わずに書くと

古臭い感じがします。

 

かといって積極的に取り込むと

いずれ廃れてしまいます。

早い場合には出版した時点で

すでに賞味期限が過ぎているかも

(3密だってコロナが収まれば、

忘れられてしまうしまう可能性大)。

 

それでふと思い出したのは12年前のこと。

当時、私はチベット人留学生と

話をする機会を持ったことがあります。

彼はこう言いました。

 

チベット人は1000年前の文字が読める」と。

 

つまりチベット語は10世紀もの間、

言葉が変化していないのです。

 

これをおもしろ味がないと感じるか、

それとも伝統が守られていると考えるかは

ひとそれぞれ。

 

しかし、

流行り廃れを考慮する必要がないぶんだけ、

私にはうらやましく思えてしまうのです。